日本を含む先進国での少子化問題は、様々な視点から論じられているが、女性心理の変化に注目し、なぜ少子化が進行しているのかを分析してみた。たとえば、共働きをしている女性と専業主婦とで子育ての負担感はどちらが大きいか。調査によると意外なことに、後者の女性の負担感の方が圧倒的に大きいのである。なぜか。個人の自己実現を求める女性の意識変化と大いに関係している。 子供を「授かる」から「つくる」へ、晩婚晩産型・非婚非産型へ。その結果起きる社会的、経済的問題も数多い。これを世界的広がりで見ると先進国と発展途上国との間の意識構造の違いに気付く。子供を「労働力」とみるか「生き甲斐」とみるか。地球規模で見た人口爆発とも合わせて、どう対応すべきかを考えてみた。