第二次世界大戦後、世界貿易・経済は飛躍的な発展を遂げた。その担い手を果たしてきたのが、多国籍企業である。経営の多国籍化が、世界経済に大きな影響を及ぼすようになり、多国籍企業の存在が強く認識されている。

最近ではトヨタ自動車が中国の最大手自動車メーカー、第一汽車と包括提携し、出遅れていた中国進出が本格化する。急成長する自動車市場を巡り、先行した他の国内・欧米メーカーのシェア争いが一段と激化するであろう。

このような多国籍企業の動向より、本論文では、多国籍企業の定義について述べた。2章では、多国籍企業が海外でビジネスを展開するには、その内容と段階を分かりやすく整理した。3章では、参考資料のもとに多国籍企業の世界に向けた活動と進出方法の調査・分析などを行い、それぞれの特性を分析した。4章では、日本の自動車産業の成長の歴史を振り返りながら、今後世界の自動車業界の展開予測を述べた。5章では、具体的に日本の自動車産業で最も世界で有名のメーカーさん、トヨタ自動車の事例を踏まえ、競争が激しい自動車産業の中で生存できる方法を考察した。6章では、多国籍企業今後の展望と問題について、自分の考えを入れながら解説した。最後の7章では、日本型多国籍企業についての経営の国際化を述べた。