この課題を選んだ理由は、人間は人間と接する時に、必ず人間関係が生じていて、その人間関係には、新しい事を発見したり学んだり、間違った事を気づいたりできる機会であるということを、この学生時代を通して深く実感したからです。そして、この研究を通して、人格形成や人間関係についての知識を深めること、また、その知識を今後活かせるようにしたいと思っています。
今回の研究の中で、特に注目しているのは、一人の人間の人格形成の基盤ができる様です。
人間の人格形の基盤ができるのは乳幼児、つまり、小学生に入るくらいまでだと言われています。赤ちゃんが一番初めにコミュニケーションを取るのは、親です。親が、その赤ちゃんの人格の大部分を形成すると言っても過言ではないでしょう。親によっても、子供に対し、溺愛して育てるタイプ、叱って育てるタイプなど、人それぞれですが、それによって、子供の将来像も変わっていくのです。
また、親ばかりではなく、生活の環境、仲間とのコミュニケーションでも人格は形成されていきます。
人間は社会的産物であります。そして、どのように社会化されるのかということ、つまり人格の大部分は発達過程における人間関係によって決定されるのです。子供は、彼らが社会的存在へと発達する過程で、社会的存在として効果的に機能するために必要な資質こそ健康な人格のための要素となるのです。ですから、子育てでは、親は感情的になって育てるのではなく、子供にとっての教育をしていかなければなりません。