石塚 省二 ゼミ 平成14年度卒業論文
ピアツーピアネットワークについて
酒井 新一

Peer-to-Peerとは、本来はコンピューターネットワーク上の個々のノード間で直接情報のやり取りをする技術です。しかし近年ではもっと広範に、「クライアントがサーバ機能を担当するネットワーキング方式」と言う意味で使われています。これらのネットワーキング方式の特徴は、高速な処理能力と大容量の情報保存容量を持つクライアントPCが広く普及した状況を前提としており、それらのクライアントPCの余剰能力を利用して何らかの作業を行い、ネットワークに参加する人々の効用水準を上昇させてパレート効率的な状態を実現することにあります。

Napster、Gnutellaに代表されるPeer-to-peerアプリケーションは、インターネットが本来もっていた特徴をそなえており、インターネットの潜在的な力を発展させる可能性をもっています。本論文はインターネットの現状、特徴を理解し、Peer-to-peer技術を導入したソフトウェアについて調べたいと思います。1つめは3年ほど前にファイル共有ソフトとして注目を集めたNapsterについて、2つめはNapsterとは違ったタイプのファイル共有ソフト のGnutellaについて、3つめはNapsterの改良版であるWinMXについて調べました。